厚労省の調査によると2025年4月1日時点で特別養護老人ホームに申し込んでも入所できない待機者は約22万5000人となり2022年の前回調査より5万人ほど減った。

 理由としては全国で施設整備や在宅サービスが充実したことが寄与したとのこと。確かに、ここ最近、僕の居る地域でも特養が増えていると思う。特養が増えた分、入所者確保が大変になったのは老人保健施設(老健)だと思う。知り合いの老健の相談員が「特養に入所者を持っていかれてベッドが空いているので紹介して下さい」と嘆いていた。老健の相談員も稼働率を求められるし、現場からは手のかかる利用者を入れたら文句言われるから大変だと思う。

 特養の入所要件に要介護3以上があり、例外として認知症などで自宅での生活が難しい場合は要介護1か2でも入所できる。特養を申し込んでいる人の殆どが、2つ以上の特養に申し込んでいるので、あまり手のかからない利用者は取り合いとなる場合がある。

 つまり待機者が多くても手のかからない利用者は後から申し込んでも順番を超えて入所している場合があるのだ。手のかからない人は申し込んでから数ヶ月で入所でき、逆に大変そうな人は数年待っても入れない時がある。手のかからない利用者も重度の認知症の利用者も同じ要介護度あれば同じ報酬なので特養側も大変な利用者を避けるのは解る。

 あながち待機者が多いと言っても人によっては早く入れる場合があるので申し込むだけはしておいた方が良いと思う。